[レポート] E-2 UXのプロ集団が提供するプロダクトマネジメント – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『UXのプロ集団が提供するプロダクトマネジメント』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
UXのプロ集団が提供するプロダクトマネジメント
[登壇者]
・五味 夏季氏(コンセントリクス・カタリスト株式会社/Senior Product Manager)
・鷲野 貴行氏(コンセントリクス・カタリスト株式会社/Lead Project Manager)
[セッション概要]
「クライアントワークのプロダクトマネージャー」にどんなイメージを持っていますか?
コンセントリクス・カタリストは「使いたい、をカタチに。」という理念のもと、クライアント企業のサービス/プロダクト開発を支援しています。デザイナー中心だった組織に昨年からプロダクトマネージャーがジョインしました。
プロダクトやユーザーへ向き合いながら、お客様からの評価も重視しなければいけない環境でプロダクトマネージャーにはどんな役割が求められるのか。UX中心のプロダクト開発アプローチや、プロジェクトマネージャーとの戦略的協業などの手法を交えながら、お客様と一緒にプロダクトを作る楽しさや難しさについてお話しします。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
クライアントワークのプロダクトマネージャって何するの?
- 今日お話することのまとめ
- (1).クライアントワークのプロダクト開発
- (2).UX中心のプロダクト開発
- (3).プロダクトマネージャの役割
- (4).プロダクトマネージャとの協業
- (5).まとめ
クライアントワークのプロダクト開発
- コンセントリクス・カタリスト社のMission:使いたい、をカタチに
- 米国にHQがある外資系/旧Tigerspikeというデザインコンサル主体の会社
- コンセントリクス・カタリストにおけるクライアントワークとは
- メインクライアントは日本を代表する大企業や有名企業
- クライアントがプロダクト開発できる人材を持っているのは稀:PO以外は皆外の会社
- クライアントが予算と意思決定を握っている:意思決定できるようにアシストする事が大事
- プロジェクト支援例の紹介
UX中心のプロダクト開発
- プロダクト開発プロセス
- No.1: UX設計
- No.2: プロダクト計画・UIデザイン
- No.3: アジャイル開発
- No.1: UX設計
- UX設計で大切なのは?
- とにかくユーザー理解!ユーザーインタビューしてユーザーインサイトを明らかにする
- ビジネスゴールとユーザー、同じくらいの深い分析が必要。ユーザーインタビューやインサイト導出はあくまでプロセスの一部
- UX設計は、成功するプロダクトのカタチを見つける工程
- UX設計のプロセス
- (1).課題を特定し、初期仮説を作成する
- クライアントの事業の狙い&課題は?
- ターゲットユーザーはどんな層?
- プロダクト戦略の青写真をつくる
- (2).ユーザー調査を行い、仮説の精度を上げる
- インタビューや定量調査を実施
- 結果を解釈してプロダクト戦略を修正
- 人物背景や価値観を含めたペルソナを作成
- (3).プロダクト設計へ昇華させる
- プロダクトのコンセプトを導出
- 注力するユーザーストーリーを整理
- ロードマップやPRDへ橋渡し
- (1).課題を特定し、初期仮説を作成する
プロダクトマネージャの役割
- クライアントワークでのプロダクトマネージャの役割:プロダクトを成功に導く
- クライアントのプロダクトを、ビジネスゴールとユーザー価値を両立させた状態にする
- 実際の業務は事業会社のプロダクトマネージャと同じか、より基本に忠実
- ただし、クライアントワークならではの工夫もいくつか必要
- (1).複数の会社のメンバーと開発チームを組む:コミュニケーションを通じたチームビルディングを実施
- (2).プロダクトオーナーはクライアント:PO支援、経営層や周辺組織の視点を取り入れるチャンス
- (3).ひとつのプロダクトに携われる期間は有限:クライアント毎に課題を特定し、解決策を現場実装
- クライアントワークのプロダクトマネージャの使命
- プロダクトを成功させる
- 自分達が離れた後も、その成功状態を持続できるようにする
- そのためにも、クライアントが自走できる状態を作る
プロダクトマネージャとの協業
- プロジェクトとは?
- 独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する、有期性のある業務(by PMBOK)
- なぜプロジェクトマネージャと協業するのか?
- クライアントワークゆえ
- 失敗できない
- ステークホルダーめちゃくちゃ多い
- 予算に対してきっちりリソース管理
- プロジェクト計画とゴール設定が命
- リスクの洗い出しや対応も必要
- クライアントワークゆえ
- プロジェクトマネージャがいないと
- ゴールを目指せない
- コミュニケーション・意思統一が出来ない
- 納期、品質、予算、コスト増
- プロジェクトマネージャの役割
- マネジメント=管理や経営ではなく、導く、ナビゲートする
- ビジネスゴールを理解してプロジェクトゴールに反映
- マネジメントの対象はこのあたり
- リソースやコスト
- 成果物やアウトプットの品質
- ステークホルダやコミュニケーション
- スケジュール、マイルストーン
- プロジェクトマネージャに対するアウトカム
- プロダクトマネージャをプロダクトマネジメントの業務に注力させる
- プロジェクト化して絶対にリリースする
まとめ
- コンセントリクス・カタリストが提供するプロダクトマネジメント
- 様々な事業ドメインのクライアントとチームを組み、同じ目線で開発に向かう
- UX中心のプロダクト開発を支援
- プロダクトを成功させる+自分達が離れたあとも成功を持続できる状態を作る
- 実際に働いてみて、プロダクトマネージャ不在で行き詰まっている現場は想像以上に多い
- PO、デザイナー、エンジニアは居るのにプロダクトマネージャは不在のケースが多い
- それゆえ、指針決めや要件整理が上手く行っていない
- プロダクトマネジメントの鍛錬にはうってつけ
- 「クライアントが自走できるようにする」は「自分ができるようになる」の10倍難しい
- 「プロダクトの力で世界を変える」近道では?
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『UXのプロ集団が提供するプロダクトマネジメント』の視聴レポートでした。